研究概要 |
3世代にわたる常染色体優性遺伝形式で伝達されている家族性Moyamoya病家系の研究参加者の血液からDNAを抽出し、遺伝解析を行い、74.7-76.9Mbまでしぼり込んだ。5家系の発端者について、DDX48, CARD14, SGSH, SLC26A11, LOC728697, KIAA1618, C17orf27, FLJ35220, LOC728991, NPTX1, LOC728720, LOC201259, KIAA1303, LOC729005, FLJ46026, CHMP6, FLJ90957, BAIAP2, AATK, MINR657, MIRN338, FLJ44861, AZI1, C17orf56, LOC284184, MGC15523, C17orf55, TMEM105, LOC728756の29個の遺伝子の全cording exonの配列決定を行った。29遺伝子の配列決定で変異は見出されなかったが、多数の未登録SNPsが見出された。これらの未登録SNPsは領域75.4-76.5Mbに集中しており、この領域を更に詳細に配列決定を行った。この領域のBAC cloningを開始し、一部完成し、得られたCloneについては配列決定が進行している。また配列決定により1家系のprobandが全アリルでhomozygousであることが見出されたため、詳細に検討したところ近親婚であることが判明し、この家系を中心に配列決定を行っている。現在およそ70の未知SNPsを見出し、これらについて現在対照集団における遺伝子頻度を検討している。 家系および症例の拡大を試みた結果、日本で39家系の参加を得て、孤発例については83名、韓国では4家系8名、孤発例38名、中国例では孤発例24名、ヨーロッパでは29名の孤発例を得て、合計43家系で387人の参加を得た。
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