研究課題
基盤研究(C)
本研究ではナノ粒子の一つであるフラーレンとその誘導体であるPCBMの生体影響を肺磁界測定法を用いて評価した。フラーレンとPCBMをオスWisterラット6匹に0.5ml気管内投与した。その後外部磁化をかけ、ラットから発生する残留磁界を20分間測定した。また、各測定日の磁化直後の残留磁界をプロットし四酸化三鉄の肺からのクリアランスを求めた。残留磁界とクリアランスはフラーレンとPCBM投与群ともに正常であった。以上から投与3ヶ月後までの観察期間でフラーレンとPCBMの肺障害性は見られなかった。