研究課題/領域番号 |
20590619
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
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研究分担者 |
百瀬 義人 福岡大学, 医学部, 講師 (20123119)
今任 拓也 福岡大学, 医学部, 講師 (20368989)
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キーワード | アディポネクチン / レプチン / 前向き研究 / BMI / 体重増減 |
研究概要 |
【目的】 本研究は、アディポサイトカインであるアディポネクチンとレプチンが将来の体重にどのような影響を与えるか前向きに調査することを目的とした。 【対象と方法】 対象者はA企業に勤務する男性労働者1,766人である。定期健康診断時にアディポネクチンとレプチンを測定し、BMIとアディポネクチンおよびレプチンの回帰直線を求め、対象者を高アディポネクチン血症と低アディポネクチン血症、並びに高レプチン血症と低レプチン血症に分類して、3年後の体重の増減について検討した。 【結果】 ベースライン時とフォローアップ3年後の体重増減について比較した結果、高アディポネクチン血症の人と低アディポネクチン血症の人では、3年後の体重増減は前者が+0.50kg、後者が+0.29kgで有意な差を認めなかった。一方、高レプチン血症の人と低レプチン血症の人では、3年後の体重増減は前者が+0.16kg、後者が+0.63kgで有意な差が認められた。この関係は年齢を補正しても変わらなかった。 【結論】 レプチンには体重増加抑制効果があることが示唆された。
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