研究課題
基盤研究(C)
ナノマテリアルは工業用材料として多くのメリットがあるが、リスクもある。安全なナノマテリアルの製造・取扱いには曝露評価を含むリスク評価が必要である。炭素系ナノマテリアルの曝露評価を行うため、エアロゾル用の炭素モニターを用いて数種類の多層カーボンナノチューブ(MWCNT)、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、大気じん粒子などを分析した。これらの試料の量を炭素モニターの示す元素状炭素(EC)の量から求めた。曝露評価には、まず環境中の吸入性粉じんをシウタスカスケードインパクタでサンプリングし、粉じん粒子を2.5μmから0.25μmまでの5段階の粒径に分離捕集し、これを炭素モニターで分析する。この方法を実験室および実際のMWCNT取扱い作業環境で捕集された試料について応用したところ、MWCNTは容易に凝集し絡まる性質から1.0μm以上に多く存在し、一方ECを含む大気じんは0.25μm以下に多く存在することがわかった。本方法を基に試料に含まれるECをMWCNT、その他の炭素に分離する手順をフローチャートとして提案した。
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