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2009 年度 実績報告書

乳腺組織中エストロゲン濃度・エストロゲン合成能と乳がん罹患に関する症例対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 20590630
研究機関東北大学

研究代表者

南 優子  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60239316)

研究分担者 鈴木 貴  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10261629)
角川 陽一郎  宮城県立がんセンター(研究所), 生化学部, 特任研究員 (60221173)
キーワード乳がん / エストロゲン / アロマターゼ / 乳腺組織 / 症例対照研究
研究概要

これまでの研究で、血中女性ホルモンと乳がんの発生・進展との関連が明らかにされている。しかしながら、近年の基礎研究で、血中だけでなく乳腺組織中エストロゲンも乳がんの発生・進展に重要な役割を果たしていることが示唆されている。本研究の目的は、症例対照研究の手法により、ホルモンレセプター別に乳腺組織中エストロゲン濃度と乳がん罹患リスクとり関連を明らかにすることである。乳腺紺織中エストロゲンの役割を解明することは、何らかの介入による乳がん予防につながる可能性がある。平成21年度は、平成20年度に続き、データ収集を中心に研究を進めた。
研究対象者は、宮城県立がんセンター病院の閉経後女性手術例及び生検例より選定することとし、乳がん手術例を症例、良性乳腺疾患手術・生検例を対照として、データ(血中及び乳腺組織中ホルモン値、組織中アロマターゼ活性、生活習慣質問紙調査、臨床情報、病理診断情報)収集を行った。
平成21年度末までに、乳がん症例が46件(うち38症例でホルモン値測定済み)蓄積されたが、対照である良性乳腺疾患では充分量の組織採取が困難な例が多く、データ収集が難航している。
乳がん38症例のホルモン値の解析では、乳がん組織中のestrone値は血中の約5倍、estradiol値は血中の約100倍。また、組織中estrone値と血中dehydroepiandrosterone sulfate(DHEAS)値との間には中程度の有意な相関(相関係数0.37,p<0.02)、また、組織中DHEAS値との間にも有意な相関(相関係数0.57 p<0.0002)がみられ、乳がん組織中でのエストロゲン産生の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Reproductive factors, exogenous female hormone use and breast cancer risk in Japanese : the Miyagi Cohort Study2010

    • 著者名/発表者名
      Kawai M
    • 雑誌名

      Cancer Causes Control 21巻

      ページ: 135-145

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Case-control study of green tea consumption and the risk of endometrial endometroid adenocarcinoma2009

    • 著者名/発表者名
      Kakuta Y
    • 雑誌名

      Cancer Causes Control 20巻

      ページ: 617-624

    • 査読あり
  • [学会発表] 女性ホルモン剤使用と乳癌罹患に関するコホート研究2009

    • 著者名/発表者名
      河合賢朗、南優子
    • 学会等名
      第17回日本乳癌学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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