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2008 年度 実績報告書

大都市公共空間の空中浮遊病原性ウイルスの動態とその制御要因

研究課題

研究課題/領域番号 20590636
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

渡辺 雅史  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90280974)

キーワード社会医学 / 感染症 / 環境 / 都市 / ウイルス / 空中浮遊細菌
研究概要

本研究の目的は、1)空中浮遊病原性ウイルスの検出及びモニタリングの一手法を確立し、2)大都市公共空間における空中浮遊病原性ウイルスの動態を明らかにし、3)空中浮遊病原性ウイルスの検出状況と浮遊粒子状物質、浮遊細菌、検出される細菌種、その他気温、湿度、人の密度、換気条件といった指標との関連を明らかにし、4)日常的にモニタリングが可能な指標を用いて、空中浮遊病原性ウイルスの制御要因(感染リスク)を評価するモデルを作成し、該当ウイルス感染症の予防法を提言することにある。
今年度(初年度)は実験室の生物学的安全キャビネット中で、実験的に発生させたインフルエンザウイルス、アデノウイルス、を含むエアロゾルを用い、PCRを用いた空中浮遊ウイルスの検出法について検証をおこなった。とくに、空中浮遊ウイルスの捕捉に際し、使用するフィルタの孔径を複数種類(0.1〜3.0μm)テストし、現在最適の条件を検証中である。今年度ベトナム・ホーチミン市の公共空間(市場、駅)において、空中浮遊細菌・真菌レベルについて調査する機会を得た。細菌レベルは標準寒天培地上への発育が平均:1.1×10^3cfu、コロンビアCNA5%ヒツジ血液寒天培地上への発育が平均:7.2×10^2cfu、真菌レベルはポテトデキストロース寒天培地上への発育が平均:6.4×10^2cfuであった。日本の公共空間で研究代表者らの先行研究結果と比較して、細菌・真菌ともに高値を認め、特に真菌レベルは約4倍のレベルとなっており、高温多湿による影響が考えられた。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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