国際共同栄養疫学研究INTERMAPで採取済みの、日本人とハワイ州米国人の血液サンプルを用いて、食餌性n-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)と血液中n-3PUFAとの関連、さらにはこれらとコレステロール等血清脂質との関連を検討する。動脈効果性疾患は、女性より男性で罹患率、死亡率は高く、これには性ホルモンを介した、食餌性脂肪酸の代謝の差違が関与している可能性があり、これら食餌性脂肪酸、血液中脂肪酸、血清脂質との関連における性差についても検討する。また、これらの予備研究として、INTERMAP研究の血液サンプルを用いた血清脂質のNMR分析結果に及ぼす生活習慣因子の検討、INTERMAP研究実施のために独自に開発した食品成分表を用いて、日本人における脂肪酸摂取の特徴を検討、これをNIPPONDATA研究へ応用、また、食餌性脂肪酸の変更による血清脂肪酸、脂質への効果を、青壮年男女を対象とした介入研究で検討している。
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