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2008 年度 実績報告書

高齢者における身体機能障害の社会階層間格差とそのメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20590644
研究機関大阪大学

研究代表者

本庄 かおり  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (60448032)

研究分担者 磯 博康  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50223053)
澤 俊二  藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (80274976)
キーワード成人保健 / 社会疫学 / 高齢者 / 身体機能障害 / 社会階層
研究概要

【目的】本研究は日本社会において高齢者身体機能障害発症に社会階層間で格差があるのか、ならびに、その格差はどの様なメカニズムで発症するのかについて分析すること目的とし、以下の仮説を検討する。(1)脳血管疾患発症における社会階層間格差に関する前向きコホート研究(研究1-仮説1)、(2)身体機能障害における社会階層間格差に関する横断疫学研究(研究1-仮説2)、(3)脳血管疾患発症後の予後における社会階層間格差に関する前向きコホート研究(研究2)
【本年度の研究実績】
20年度は、研究1-仮説1を既存の厚生労働省多目的コホート(JPHC:Japan Public Health Center-based Cohort Study)コホート1(地域住民40〜59歳女性20,543人)を対象に12年間追跡のコホート疫学研究を行った。ベースライン時の教育歴と追跡期間中の循環器疾患(急性心筋梗塞、1時間以内の急性心臓死)、脳卒中の発症の関連を分析した。主な統計方法として生存分析を用い、追跡期間中の虚血性心疾患(急性心筋梗塞、1時間以内の急性心臓死)、脳卒中の発症リスクにおける教育歴間格差を分析し、以下の結果が得られた。(1)教育歴と脳卒中発症リスクはU型の関連が見られた。中間の教育歴群と比較して低い教育歴の群(1.63倍)並びに高い教育歴の群(1.41倍)は、いずれも高いハザード比を示した。(2)教育歴と脳卒中発症リスクのU型の関連は特に就労女性で顕著に見られた。(3)教育歴と虚血性心疾患発症リスク間に関連は見られなかった。本研究の結果により、女性において教育歴により脳卒中発症リスクが異なる可能性があることが示された今後、男性においても同様の研究を行う予定である。
次年度には、身体機能障害発症と教育歴・職業の関連について分析する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Education, social roles and the risk of cardiovascular disease among middle-aged Japanese women : the JPHC Study Cohort I2008

    • 著者名/発表者名
      Kaori Honjo' Hiroyasu Iso Manami Inoue, Shoichiro Tsugane, For the JPHC Study Group
    • 雑誌名

      Stroke 39

      ページ: 2886-2890

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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