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2008 年度 実績報告書

骨量、リスク要因、骨代謝指標による男性の包括的骨折リスク評価モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20590661
研究機関近畿大学

研究代表者

玉置 淳子  近畿大学, 医学部, 講師 (90326356)

研究分担者 伊木 雅之  近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
藤田 裕規  近畿大学, 医学部, 助教 (10330797)
キーワード骨密度 / 骨粗鬆症骨折 / コホート研究 / リスク要因 / リスク評価
研究概要

我々は「高齢者のQOLと住居環境に関するコホート研究-藤原京スタディ」を本体研究とし、地域在住の男性を対象とした大規模コホート研究によって、日本人男性について、最新の骨代謝マーカーを含めた骨折リスク評価モデルを開発し、予防対策と実施基準を立案することを目的として、本研究を実施した。平成20年度は、以下の調査を当初の予定通り実施した。
これまで、65歳以上男性2182人についてベースライン研究を完了した。今回、平成20年11月末までにデータが出そろい欠損が無かった1195人分の解析を行った。
骨粗鬆症の有病率については、正常が63.5%、ややもしくは低下が29.5%、骨粗鬆症7%と判定された。
年齢階級別にみると65〜69歳では5.6%だが、加齢と共に増加し、85歳以上では21.1%となった。また、症候的骨折の有病率は、4.6%であった。
また、体格と骨粗鬆症の関連では、標準BMIといわれる22、±10%、±20%で分類し関連を検討した結果、BMIが22未満となると骨粗鬆症+骨減少症の有病率の上昇が認められ、BMIが26.4以上を基準とすると、BMIが19.8〜22の群で腰椎で3.5倍、大腿骨近位部で4.8倍、BMIが19.8未満の群では、各々の部位で11.5倍、17倍に有病率が有意に上昇していた。食生活との関連では、現在の牛乳飲用が少ないほど、大腿骨近位部における骨粗鬆症+骨減少症の有病率が有意に上昇する傾向が認められた。平成21年度には、予定通りベースライン時以降の症候的骨折および疾病発生状況の郵送による追跡調査を定期的に実施し、症候的骨折を正確に把握する。また、ライフスタイル・既往歴・家族暦・最新の骨代謝マーカー等の影響評価、骨粗鬆症の有病状況および既存骨折のQOL指標への影響を断面的に評価し、学会で成果発表を行う。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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