研究課題/領域番号 |
20590661
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 講師 (90326356)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 助教 (10330797)
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キーワード | 骨密度 / 脆弱性骨折 / 骨代謝マーカー / 高齢男性 / コホート研究 / リスク評価 |
研究概要 |
「高齢者のQOLと住居環境に関するコホート研究-藤原京スタディ」を本体研究とし、地域在住の男性を対象とし平成20年度に65歳以上男性2182人についてベースライン研究を完了した。平成21年度は、当初の予定通り以下について実施した。 骨代謝マーカーであるオステオカルシン(OC)、低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)、酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ(TRACP5b),I型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)について測定を完了した。 ベースライン時調査で把握された既往歴ならびに服薬歴の骨代謝と骨折発生に対する影響を評価するため、質問票から疾患名と服用薬剤名をコード化し収集した。来年度はこれらの情報を合わせてデータベースを構築し、骨折リスク評価モデルの検討に用いる。 ライフスタイル要因と骨代謝および骨密度との関連について検討し、喫煙者では有意に骨密度が低く、喫煙年数が長いほどその度合いが大きいことを明らかにした。また、納豆の摂取頻度の高い者では、ビタミンK摂取のバイオマーカーであるucOC値が有意に低く、骨量減少者の割合が低いことを明らかにした。 ベースライン時以降の症候的骨折および疾病発生状況の郵送による追跡調査を完了した。現在、症候的骨折のデータ集計を行っている。また、ライフスタイル要因の骨密度および骨代謝マーカーへの影響評価を断面的に評価し、2009年の日本公衆衛生学会総会で成果発表を行なった。
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