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2009 年度 実績報告書

安静時心拍数は、将来のメタボリック症候群進展の危険因子となり得るか?

研究課題

研究課題/領域番号 20590663
研究機関久留米大学

研究代表者

足達 寿  久留米大学, 医学部, 准教授 (40212518)

研究分担者 熊谷 俊一  久留米大学, 医学部, 助教 (20412504)
南條 泰輝  久留米大学, 医学部, 助教 (70461431)
キーワード疫学 / 心拍数 / メタボリック症候群
研究概要

平成21年度は、4月中に田主丸総合支所、保健福祉課および検診地区での区長への説明会などを経て、5月14日より我々の検診地区である、久留米市田主丸町で大規模な住民検診を行った。心拍数の正確な測定には心電図での検査が欠かせないため、機種の選定、心拍数測定のプロトコールの設定などについて十分に議論を重ねた後開始した。
今回の検診には、11月末までに40歳以上の男女、1,943名が受診し、心電図は全員に施行することができた。これまでの研究結果から、心拍数の増加は、心・血管病の予知因子であるという報告があるため、今回の検診は主に1999年の受診者の10年後(2009年)の予後調査を兼ねており、1999年の心電図上での心拍数を基に、様々な分析が可能であると考えている。主に高心拍数が肥満、交感神経活性、高血圧などに有意に関連しているという点が示唆されている。この代謝異常の重積は内臓肥満を中心とした肥満症、高血圧、脂質代謝および糖代謝異常の集合体であり、近年、メタボリック症候群として注目を集めている。従って、1,999年の心拍数が高い人ほど、メタボリック症候群になる易いという仮説を立て、それを実証するための大規模疫学調査を行うこととした。
少数の横断研究では、高心拍数とメタボリック症候群の関係は報告されているが、縦断研究では、未だに明らかではないため、我々は1999年と2009年のデータを通して、田主丸町の一般住民を対象とした疫学的縦断研究を行うこととし、本検診の最終年度である2010年には、「安静時心拍数とメタボリック症候群」の疫学的なエビデンスを構築することを目指している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Higher heart rate may predispose to obesity and diabetes mellitus : 20-year prospective study in a general population2009

    • 著者名/発表者名
      Shigetoh Y, et al.
    • 雑誌名

      American Journal of Hypertension 22(2)

      ページ: 151-155

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Information Up-to-Date「頻脈と肥満、糖尿病」2009

    • 著者名/発表者名
      足達寿, 今泉勉
    • 雑誌名

      先端医学社 16(9)

      ページ: 12-13

  • [学会発表] Higher Heart Rate May Predispose to Obesity and Diabetes Mellitus : 20-Year Prospective Study in a General Population2009

    • 著者名/発表者名
      Hisashi Adachi, et al.
    • 学会等名
      The 11th China-Japan Joint Hypertension Symposium
    • 発表場所
      Beijing, China
    • 年月日
      2009-10-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-02-27  

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