研究課題/領域番号 |
20590667
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研究機関 | 金沢学院短期大学 |
研究代表者 |
相良 多喜子 金沢学院短期大学, 食物栄養学科, 教授 (30249164)
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研究分担者 |
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
三辺 義雄 金沢大学, 医学系, 教授 (60181947)
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キーワード | 子ども / 食育 / コホート研究 / 発達 / 生活習慣 / アレルギー / こころ / 親 |
研究概要 |
食育基本法が施行され,望ましい食習慣の形成は国民的課題となっている。これを受け、自治体、学校、地域の産業団体を通じて様々な食育活動が実施されてきたが、今後どのような取り組みが望ましいのか、見直す時期に差し掛かっている。しかし、食育活動が子どもの「こころ」、成長、行動や保護者世代の生活習慣の改善にどのような効果をもたらしたのか、疫学的に検証する研究は行われていない。本研究は、乳幼児、小学生などの若年者を対象にこれまでの食育教育や活動の効果を小児のこころと健康を含めた医学的見地から科学的に分析する。同時に食育の効果を検証するコホート研究を通じて、望ましい食育の方法を開発し、普及させることを目的とする。本年度は、金沢市内保育園(10施設)、同市内幼稚園(25施設)、合計1666名を対象に食育の状況、食生活を含む生活習慣およびアレルギーやこころの問題に関するアンケートを3-6歳児において実施するとともに、その両親の生活習慣も聞き取り調査した。その結果、食育に関する意識や食育に関する食生活や生活習慣には保育園、幼稚園の間では差は認められなかったが、著明な年齢差が認められた。またアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の有病率にも同じ傾向が認められた。食育に関する意識や食育に関する食生活や生活習慣の間にも関連が認められた。したがってこれらの食育に関する項目とアレルギーおよび心の問題の間の関連を調べる必要があると考えられた。
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