研究課題
本研究は、特に以下のa)、b)に焦点を当て、研究を遂行する。a)メタボリックシンドローム改善のために、生活習慣教育の効果を、個別研究として最もエビデンスの高いと考えられる無作為化比較試験を対象としたシステマティック・レビューとメタアナリシスにより統合した評価を行う。この際、メタボリックシンドロームの複合症候群という特徴を考慮して、メタボリックシンドロームの改善・非改善のほかに、個別の診断基準の統合値を多変量メタアナリシスにより総合的に評価する。b)運動療法のみの場合および治療薬の効果に関するメタアナリシスとの比較を行い、生活習慣教育の効果に関する総合的評価を行う。平成20年度は、文献レビューおよび多変量メタアナリシスなどの方法論に関する情報収集を行った。さらに生活習慣教育の効果についてメタアナリシスを行った。また、本研究のレビューを進めるにあたり、国際的な診断基準の相違と診断基準の情報の欠損があり、この相違がメタアナリシスを遂行する上で大きな問題となっていることがわかった。そこで、この問題に対処してメタアナリシスを遂行するめに、診断基準項目のデータが多変量正規分布に従うという仮定の下で、統計的に得られていない基準値の要約統計量と異なった診断基準での診断結果も含めた診断を行うメタボリックシミュレータを開発した。
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