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2011 年度 実績報告書

DNaseIを用いた新しい急性心筋梗塞診断方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20590679
研究機関新潟大学

研究代表者

高塚 尚和  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40242490)

キーワード心筋梗塞 / DNaseI / NT-proBNP / DNaseI活性
研究概要

本年度は,以下の項目に関して実施したので報告する。
1.昨年度の報告書でも記載したように,急性心筋梗塞の診断に,DNase Iを用いて検討することは,現在の研究環境では困難であり,また,本研究課題の最も重要な目的は,簡便に急性心筋梗塞かどうかを剖検症例で診断する方法を確立することであることから,急性冠症候群の発症早期から血中濃度が上昇することが知られているB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)とN末端プロBNP(NT-proBNP)が,急性心筋梗塞の診断に応用できないかについて検討した。まず,死後変化がこれらのバイオマーカーに及ぼす影響について検討したところ,NT-proBNPは,採血後,ヘパリンを添加して室温に2週間放置しても,6割強程度のサンプルでは,死後変化の影響を受けないことが判明した。しかし,抗凝固剤無添加およびEDTA添加の状態では,採血して3日程度で,NT-proBNPを含め種々のバイオマーカーの測定が不可能となった。次に,剖検時に採取した急性心筋梗塞および陰性コントロールの血液を用いて測定したが,これらのサンプルはすべて,添加剤としてEDTAを添加されており,バックグランドが高いため測定値を読めなかった。しかし,バックグランドは高いものの,急性心筋梗塞の事例では,バンドが肉眼的に確認できることから,測定器機を改良することにより,測定が可能になるものと考えられることから,測定器機の改良が必要との結果を得た
2.前年度に引き続き,連携研究者と共に,DNAが分解される現象をマイクロチップ電気泳動法により測定して,迅速にDNaseIの活性を測定する方法の開発に取り組む,その研究成果を報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rapid measurement of deoxyribonuclease I activity with the use of microchip electrophoresis based on DNA degradation2011

    • 著者名/発表者名
      Fujihara H, ら
    • 雑誌名

      Anal Biochem

      巻: 413 ページ: 78-79

    • DOI

      10.1016/j.ab.2011.02.011

    • 査読あり
  • [学会発表] GISを用いた新潟県内の水死体の解析2011

    • 著者名/発表者名
      川井桂, ら
    • 学会等名
      第96次日本法医学会学術全国集会
    • 発表場所
      福島県コラッセふくしま
    • 年月日
      2011-06-17

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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