本研究の目的は、司法及び行政解剖では急性心筋梗塞が疑われる症例が多いが、死亡前の健康状態が不明なことも多く、また死亡後時間が経過しているため心筋梗塞の診断に用いられている血液生化学のマーカー(白血球クレアチニンキナーゼトロポニンT等)を利用できないことが多い。 本研究の連携研究者らは、急性心筋梗塞では発症直後にDNase Iの活性が上昇することをすでに報告していることから,本研究では (1)DNase IのmRNAを測定することにより急性心筋梗塞の診断への応用 (2)DNase Iの生物学的特性には解明されていない点があることからその特性の解明 をそれぞれ目標と実施している。
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