研究課題/領域番号 |
20590684
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
原 正昭 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50129160)
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研究分担者 |
高田 綾 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30245196)
斎藤 一之 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10215535)
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キーワード | 指紋隆線 / DNA抽出 / STR / レーザーマイクロダイゼクッション / 個人識別 |
研究概要 |
前年度(20年度)は、クリアファイル上に付着した1個の指紋より抽出したDNA試料からでも十分にAmpFLSTR Identifiler^<TM> Kitによる15ローカスのSTR型並びにアメロゲニンローカスによる性別判定が可能であることが判明した。本年度(21年度)は、さらに少量の指紋試料からの解析の検討を実施した。方法は、メンブレン付きのスライドガラスに示指を付着し、指紋付着部位にアルミニューム粉末を添加後、同試料からマイクロダイゼクション装置を用いて、指紋隆線部分を10×6mm大(隆線数:約24本)~7×1mm大(隆線数:約5本)程度を採取後、直ちにDNA Extractor FM Kitを使用しDNA抽出を実施した。抽出DNA試料は前年度と同様にAmpFLSTR Identifiler^<TM> KitよりSTR型解析を実施した。 その結果、10×6mm大(隆線数:約24本)程度では、6~15ローカス、7×4mm大(隆線数:約13本)程度では、2~12ローカス、7×1mm大(隆線数:約5本)程度では、1~7ローカスのSTR型判定が可能であった。しかし、使用量が少なくなるに伴いアレルドロップアウト現象やコンタミ現象による判定不能なローカスが出現してきた。今後は、より微量な指紋隆線試料からの解析については、さらにWGA法(全ゲノム増幅)等の検討を実施しより確実性を高める必要が考えられた。
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