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2008 年度 実績報告書

損傷DNAの修復とそのDNA多型の検出

研究課題

研究課題/領域番号 20590687
研究機関日本大学

研究代表者

鉄 堅  日本大学, 医学部, 講師 (40277439)

キーワードヒトDNA / 損傷 / 陳旧血痕 / UV照射 / STR多型 / 修復
研究概要

計画通りに40年経過したヒト血痕と口腔上皮細胞を採取して試料の収集、DNAの精製、損傷DNAの確認及びこれらの損傷DNAよりSTR多型検出の検討などを行った。
本研究に計画されている法科学試料として2種類があり、採取した口腔上皮細胞をUVランプ(波長254nm)で照射してDNA損傷の状況を対照とした。UVCによるDNAの損傷は短時間で遺伝子の機能障害が見られると報告され、STRに対す影響は現在ではまだはっきりしていない状態である。血痕よるDNAの抽出は上述した試料からそれぞれQIAamp DNA Mini Kitを用いて添付されているマニュアルに従って丁寧にDNAの抽出を行った。ND-1000スペクトロフォトメーターにより抽出されたDNAの濃度を測定し、全ての試料のDNA濃度を100ng/ulまで調節した。1.2%アガロースゲルを作成し、DNAサイズマーカーと一緒に電気泳動して損傷DNAの分子サイズを確認したところ、損傷DNAの電気泳動バンドが薄くなることが確認した。
損傷DNAからAmpFLSTR Identifiler KitによりD8S1179, D21S11, D7S820, CSFIPO, D3S1358, THO1, D13S317, D16S539, D2S1338, D19S433, vWA, TPOX, D18S51, D5S818, FGA)の15ローカス常染色体STR及びX・Y性染色体のAmelogenin型について解析を行い、STR多型を検査したところ、40年経過したヒト血痕ではフラグメントサイズの大きなローカスでは検出しにくくなり、UV照射試料では照射時間が長くなるほど、検出されるSTRローカスの数が減っていく傾向が明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 血痕からのAP siteの検出と修復について2008

    • 著者名/発表者名
      鉄堅, 内ヶ崎西作, 押田茂實
    • 学会等名
      日本DNA多型学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-11-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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