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2008 年度 実績報告書

消化管ホルモンおよびその受容体からのアプローチによる臓器相関の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590727
研究機関愛媛大学

研究代表者

松浦 文三  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80284420)

キーワードモチリン受容体 / モチリン / エリスロマイシン / トランスジェニックマウス
研究概要

【目的】ペプチドリガンドのモチリンおよび非ペプチドリガンドのエリスロマイシンはモチリン受容体に結合し,消化管運動機能調節に重要な役割を果たしている。申請者は,モチリンはモチリン受容体のperimembranousなアミノ酸残基に結合すること,エリスロマイシンはこれらのアミノ酸残基とは異なる部位に結合すること,モチリンとエリスロマイシンのモチリン受容体細胞内シグナル伝達系は共通であることを報告してきた。今回,エリスロマイシンの結合部位の同定のため,モチリン受容体の膜貫通部の変異受容体を作成し解析した。またモチリン受容体の機能解析のため,ヒトモチリン受容体トランスジェニックマウスの作成を試みた。【方法】(1)モチリン受容体の第一から第七までの膜貫通部の個々のアミノ酸残基をAlaに置換した変異受容体を作成し,COS細胞に一過性に発現させ,モチリンあるいはエリスロマイシン刺激による細胞内カルシウム濃度変化をFURA-2-AM系で,またモチリン,エリスロマイシンの結合能を競合的結合反応で,測定した。(2)ヒトモチリン受容体cDNAを組み込んだCAG promoterを有するplasmidを作成し,マイクロインジェクション法にてトランスジーンを行い,トランスジェニックマウスを作成した。【結果】(1)モチリン受容体第2膜貫通部のAsp94,Leu95,Try99,第4膜貫通部のSer169,第6膜貫通部のGlu325の変異受容体にて,エリスロマイシン特異的な受容体活性化がみられなかった。(2)ヒトモチリン受容体トランスジェニックマウスの作成に成功した。【結論】エリスロマイシンはモチリン受容体の膜貫通部に結合し,作用発現されることを証明した。今後,モチリン受容体とGHS受容体のキメラ受容体を作成し,両者のクロストーク機構の解析とともに,ヒトモチリン受容体トランスジェニックマウスを用いた,in vivoでのモチリン受容体機能解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Wilms' tumor 1 gene expression is increased in hepatocellular carcinoma and associated with poor prognosis.2008

    • 著者名/発表者名
      Sera T, Hiasa Y, Mashiba T, Tokumoto Y, Hirooka M, Konishi I, Matsuura B, Michitaka K, Udaka K, Onji M
    • 雑誌名

      Eur J Cancer 44

      ページ: 600-608

    • 査読あり
  • [雑誌論文] NIS mRNA expression level in resected thyroid tissue as a marker of postoperative hypothyroidism after subtotal thyroidectomy in patients with Graves' disease.2008

    • 著者名/発表者名
      Goto A, Uchino S, Noguchi S, Wakiya S, Watanabe Y, Murakami T, Matsuura B, Onji M
    • 雑誌名

      Endocr J 55

      ページ: 73-81

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mutational analysis of the predicted intracellular loop domains of the humanmotilin receptor.2008

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga H, Matsuura B, Dong, M, Miller LJ, Ueda T, Furukawa S, Hiasa Y, Onji M
    • 雑誌名

      Am J Physiol-Gastrointest Liver Physiol 294

      ページ: G460-G466

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hepatitis C virus replication is inhibited by 22beta-methoxyolean-12-ene-3beta, 24(4beta)-diol(ME3738)through enhancing interferon-beta.2008

    • 著者名/発表者名
      Hiasa Y, Kuzuhara H, Tokumoto Y, Konishi I, Yamashita N, Matsuura B, Michitaka K, Chung RT, Onji M
    • 雑誌名

      Hepatology 48

      ページ: 59-69

    • 査読あり
  • [学会発表] 消化管運動促進物質モチリン・エリスロマイシンのモチリン受容体におけるシグナル伝達系の解析2008

    • 著者名/発表者名
      松浦文三, 上田晃久, 恩地森一
    • 学会等名
      JDDW2008ワークショップ20
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20081001-20081004
  • [学会発表] New critical residues in the predicted intracellular loop domains of humanmotilin receptor2008

    • 著者名/発表者名
      Matsuura B, Ueda T, Dong M, Miller LJ, Miyake T, Furukawa S, Onji M
    • 学会等名
      AGA meeting 2008
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      20080518-20080521
  • [学会発表] Identification of peptide-ligand binding domains of the growth hormonesecretagogue receptor2008

    • 著者名/発表者名
      Ueda T, Matsuura B, Miyake T, Furukawa S, Hiasa Y, Murakami H, Onji M
    • 学会等名
      AGA meeting 2008
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      20080518-20080521
  • [図書] 西原利治編 : NASH診療best approach.2008

    • 著者名/発表者名
      松浦文三, 恩地森一
    • 総ページ数
      249-252
    • 出版者
      中外医学社, 東京
  • [備考]

    • URL

      http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/int.med3/index.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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