日本人クローン病の感受性遺伝子TNFSF15が、どのようにクローン病発症の感受性に影響を与えているかを解明するため、我々が示したもっともクローン病との相関が強かった-360T/C或いは、-640A/GのSNPを中心とした、機能解析を行った。 クロマチン免疫沈降法(木内・根来担当) 平成20年の結果によって、対立遺伝子特異的に転写因子が結台することが判明し、さらにその転写因子を、gel shift assayによるsupershiftを確認することで特定する作業を続けているが、現在までsupershiftを示す抗体を特定できていない。次年度も引き続き継続する予定である。 GATA3強制発現及びsiRNAによる発現抑制による転写活性に与える影響(木内・角田担当) 1.GATA3のcDNAの調製終了する Jurkat細胞のm-RNAを抽出し、5'RACE法等を用いて、full lengthのGATA3のcDNAを調製した。subcloning後、塩基配列を調べ確認をした。 2.GATA3発現ベクターの作成終了する 上記エントリーベクターと発現ベクター(pcDNA3.1/nV5-DEST)間でLR反応を用いて、GATA3発現ベクターを作成した。発現ベクターは塩基配列を調べて確認した。HeLa細胞にトランスフェクシヨンし、発現蛋白をwestern blottingで確認した。 3.siRNAの発現ベクターの作成終了する siRNAベクターについては、既にGATA3を効率的にノックダウンできるか作成し確認した。
|