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2008 年度 実績報告書

小腸粘膜上皮の脂肪酸直接刺激によるクローン病免疫応答異常の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20590739
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

辻川 知之  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80273407)

研究分担者 藤山 佳秀  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70111896)
安藤 朗  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90252395)
キーワードクローン病 / 脂肪酸 / 小腸内視鏡
研究概要

高脂肪食摂取がクローン病増悪に関与していることが明らかにされている。しかし、クローン病患者の腸粘膜局所において、脂肪酸の直接刺激が本当に粘膜炎症を増悪させるのか、また、その炎症増悪がどのような免疫応答異常を介しているかについてはまったく明らかとなっていない。そこで本研究ではクローン病患者の小腸内視鏡検査時に脂肪酸を回腸末端に散布し、撒布前と撒布30分後の粘膜内サイトカイン(TNF-α)測定と粘膜内細胞浸潤の程度や浸潤細胞の種類を比較することで、クローン病患者において脂肪の直接刺激が粘膜炎症を増悪させるのについて検討することが目的である。当初、小腸内視鏡検査は年間100人に達し、うちクローン病患者の検査は40人程度であるため検体を集めるのは可能であると予想した。しかし、基礎的検討で、オレイン酸は細胞障害性が強く直接粘膜への撒布は問題あるため使用は見送った。次に一価不飽和脂肪酸を含む代表的脂肪のオリーブ油の撒布を検討したが、実際オイル撒布後は内視鏡レンズの曇りや、粘膜のすべりにより内視鏡検査自体に不具合が生じるため、使用不可能となった。このため短時間で吸収され、かつ内視鏡検査に不具合が生じにくく、安全性も高い脂肪製剤を選択することに時間を要した。結局、臨床で脂肪の経静脈補給に用いられている脂肪(ダイズ油)をエマルジョン化した脂肪乳剤を用いて検討をすることとした。脂肪乳剤使用について承認を得た後、検討開始予定である。ただし、小腸内視鏡検査前の同意取得も予想以上に困難であり、評価可能人数に至るには日数を要する状況である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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