2010 年度研究成果報告書

超音波エネルギーを利用した多剤耐性肝癌の新しい治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号	20590765
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	補助金
応募区分	一般
研究分野	消化器内科学
研究機関	富山大学
研究代表者	峯村正実富山大学, 大学病院, 講師 (10313602)
研究分担者	高原照美富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (60240777) 杉山敏郎富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (00196768)
研究期間 (年度)	2008 – 2010
キーワード	超音波力学 / 多剤耐性遺伝子 / 肝癌
研究概要	癌の化学療法において、多剤耐性遺伝子が誘導され、多くの薬剤に耐性をもつことが治療を困難にしている。本研究では、肝癌を含む抗癌剤が効きにくくなった癌に対して、抗癌剤と超音波照射を併用することで、抗腫瘍効果が増強することが明らかになった。超音波照射による薬剤感受性の増強のメカニズムは十分には明らかにできなかったが、(1)超音波照射により癌細胞への薬剤の取り込みが増加することや、(2)多剤耐性癌細胞において、超音波に対する感受性増加が細胞膜の剛性の増加に関連している可能性が示唆された。