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2009 年度 実績報告書

癌浸潤リンパ球と末梢血液細胞の包括的遺伝子発現解析による癌免疫動態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20590766
研究機関金沢大学

研究代表者

酒井 佳夫  金沢大学, 医学系, 准教授 (80401925)

キーワード肝癌 / 癌免疫
研究概要

Hepal-6マウス肝癌細胞株をC57B1/6Jマウス皮下に1×10^7個接種したモデルにおいては、腫瘍組織は10~15日目まで増殖を示し、その後縮小し25日目頃に消失するが、この過程において皮下腫瘍における炎症細胞が浸潤し、腫瘍の増殖消褪に関与していることが示唆されている。Hepal-6皮下腫瘍増殖時における生体の応答について、腫瘍局所の応答として皮下腫瘍内における炎症細胞を、全身の応答として血液中の細胞に着目し、その遺伝子発現変化をDNAマイクロアレイを用いて包括的に解析した。Hepal-6を1×10^7個C57B1/6Jマウス皮下に接種後(n=8)、10日目において、腫瘍を切除、破砕後フィコールを用いて炎症細胞を分離した。また、同じマウスより血液を採取、即時RNAを安定化するRNAlaterと混和した。それぞれRNAを分離精製し、DNAマイクロアレイWhole Mouse Genome 4×44K Array(Agilent Technologies)を用いて遺伝子発現プロファイルを解析した。リファレンスとしての遺伝子発現には、無処置のC57B1/6Jマウスの血液RNAを用いた。腫瘍内炎症細胞について、リファレンスより発現が上昇した遺伝子は、1.5倍以上では4833個、1.8倍以上では3493個、2.0倍以上では2851個であった。また、血液細胞RNAについては、1.5倍以上では2474個、1.8倍以上では、962遺伝子、2.0倍以上では489個であった。皮下腫瘍形成マウスの腫瘍内炎症細胞および血液細胞双方において共通して発現が上昇した遺伝子は、1.5倍以上で243個、1.8倍以上で113個、2.0倍以上で65個であった。腫瘍内炎症細胞と血液細胞との間で共通した発現変化を示した遺伝子群の生物学的特徴について解析を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] CD14+ monocytes are vulnerable and functionally impaired under endoplasmic reticulum stress in patients with type 2 diabetes2010

    • 著者名/発表者名
      Komura T, Sakai Y, Honda M, Takamura T, Matsushima K, Kaneko S.
    • 雑誌名

      Diabetes 59

      ページ: 634-643

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Altered hepatic gene expression profiles associated with myocardial ischemia2010

    • 著者名/発表者名
      Ootsuji H, Honda M, Kaneko S, Usui S, Okajima M, Okada H, Sakai Y, Takamura T, Horimoto K, Takamura M.
    • 雑誌名

      Circ Cardiovasc Genet 3

      ページ: 68-77

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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