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2009 年度 実績報告書

アルコール性膵炎の病態解明とその革新的予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20590802
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 晃彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (70312569)

研究分担者 正宗 淳  東北大学, 病院, 助教 (90312579)
粂 潔  東北大学, 病院, 医員 (30431563)
キーワード膵炎 / 小胞体ストレス / 細胞内シグナル
研究概要

平成21年度はラット膵腺房細胞におけるUnfold protein response(UPR)の活性化について検した。Sprague-Dawleyラットより膵臓を摘出し、collagenase digestion法により膵腺房を遊離した。薬剤性小胞体ストレスとして作用する、小胞体カルシウムATPase阻害剤thapsigarginまたは蛋白質糖鎖負荷阻害剤tunicamycinにより膵腺房細胞を刺激した。小胞体シャペロンBinding Protein(BiP)の発現の変化をWestern blottingにより検討した。小胞体ストレスセンサーのひとつであるPERKとその下流で働くeukaryotic initiation factor 2(eIF2)の活性化を抗リン酸化抗体を用いたWestern blottingにより検討した。小胞体膜上に存在し小胞体ストレス時に働くRNaseであるIRE1による細胞質スプライシングにより活性化される転写因子XBP1の成熟型mRNAの発現量の変化をreal time PCR法により検討した。また、小胞体ストレスにおけるアポトーシスに役割を担う転写因子CHOPの発現の変化をWestern blottingならびにreal time PCR法にて検討した。これらの検討より膵腺房細胞における小胞体ストレス負荷に対してUPRシグナルが活性化することが示唆された。更に膵腺房細胞に対するthapsigargin、tunicamycin刺激が炎症シグナルの活性化などの膵炎の初期変化を誘導するか検討した。転写因子NF-κBの活性化をIκBのdegradationをWestern blottingにより検討したところNF-κB経路の活性化が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 特集 膵炎:診断と治療の進歩 I.急性膵炎 1.疫学と症候2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤晃彦
    • 雑誌名

      日本内科学会雑誌 99

      ページ: 4-8

  • [雑誌論文] 急性膵炎に対する予防的抗菌薬投与2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤晃彦、小泉勝
    • 雑誌名

      肝胆膵 59

      ページ: 233-237

  • [雑誌論文] 膵炎のマネジメント-急性膵炎のマネジメントのポイントは? 急性膵炎初診医が行うべきことは? 見逃してはいけないことは?2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤晃彦
    • 雑誌名

      医学書院medicina 46

      ページ: 408-410

  • [学会発表] Systemic Inflammatory Status as an Early Predictor of Severity in Patients with Acute Pancreatitis2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤晃彦
    • 学会等名
      40^<th> Anniversary Annual Meeting of The Japan Pancreas Society and The American Pancreatic Association
    • 発表場所
      Hawaii, U.S.A.
    • 年月日
      2009-11-05
  • [学会発表] 急性膵炎における全身性免疫応答の解析2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤晃彦
    • 学会等名
      第51回 日本消化器病学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-10-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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