研究概要 |
ステロイド治療前の自己免性膵炎患者、健常人、慢性膵炎患者よりリンパ球を採取し、CCR7,Kv1.3の発現をFACSにて検討した。各郡で発現に有意な差を認めず、Kv1.3が自己免疫性膵炎の病態に直的に関与していることを証でなかった。自己免疫性急病は遺伝的要因と環境要因が背景に存在する多因子疾患である。今年度はKv1.3以外に、本疾患の病態に関連する遺伝的要因解明め目的で、Affimetrix社製SNPチップ、GeneChip Human Mapping 500k Array Setを用いて、自己免疫性膵炎88検体の全ゲノム網羅的な相関解析(genome-wide association stud:GWAS)を行った。コントロールのタイピングデータは健常人766例分をもちいた。SNPのquality controlとして、call rate 95%以上、Hardy-Weinberg equilibrium P値が0.001以上、MAF(minor allele frequency)が5%以上で選択し、322,091SNPsが統計解析に用いられた。P<0.0001で疾患と相したSNPsをLead SNPsとして連鎖不平衡下にある子をい出すと14種類の染色体上に、25種類の遺伝子が感受性遺伝子として候補にあがった。現在、これらの遺伝子について、さらにその遺伝子内に設けたSNPを用いて、fine mappingを行い、確認解析を行っている。
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