• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

慢性膵炎進展におけるFRACTALKINEの関与

研究課題

研究課題/領域番号 20590808
研究機関九州大学

研究代表者

伊藤 鉄英  九州大学, 大学病院, 講師 (50253448)

研究分担者 五十嵐 久人  九州大学, 大学病院, 助教 (60467941)
河辺 顕  独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), 消化器科, 医師 (10398068)
キーワード慢性膵炎 / Fractalkine / DBTCラット慢性膵炎 / 膵星細胞 / ケモカイン
研究概要

近年、種々の局所臓器における慢性炎症疾患に対するFractalkine/CX3CL1の関与が明らかになっている。
しかし、現在まで慢性膵炎におけるFractalkineの関与は検討されていない。【目的】慢性膵炎進展におけるFractalkineの関与を明らかにする目的にて、DBTC慢性膵炎ラットモデル、膵星細胞(PSC)、および慢性膵炎患者血清を用いて検討した。【方法】(1)DBTC慢性膵炎ラットモデルを作成し、DBTC投与1週後、2週後、および4週後の膵組織中membrane type Fractalkine(m-FRA)および血清中soluble type fractalkine(s-FRA)を測定した(in vivo)。(2)ラットより膵を単離し、密度濃度勾配法を用いPSCを分離・培養した。
PSC培養上清にLPS(0,1,10,100ng/ml)を添加し、経時的にPSCおよび上清を回収後、PSC上のFractalkine mRNAの発現をRT-PCRにて、上清中のs-FRAをELISA法にて測定した(in vitro)。(3)慢性膵炎患者の血清s-FRAをELISA法により測定した。慢性膵炎患者群を重症度分類し、血清s-FRAとの関連を解析した。【成績】(1)DBTC慢性膵炎ラットの膵組織中m-FRAおよび血清中s-FRAは2週群をピークに上昇した。(2)PSC上の
Fractalkine mRNAは発現しており、その発現は用量依存性に増加した。また、LPS投与後6時間後にピークを示した。さらに、PSC上清中のs-FRAは、LPS投与後48時間後にピークを示した。(3)慢性膵炎患者の血清s-FRAは慢性膵炎軽症群に有意な上昇を認めた。【結語】慢性膵炎の病態、特に進展早期にFractalkineが関与している可能性が示唆された。来年度より、さちに検討を加えていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fractalkine and TGF-betal levels reflect the severity of chronic pancreatitis in humans.2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuda M, Ito T, et al.
    • 雑誌名

      World J Gastroenterol 14

      ページ: 6488-6495

    • 査読あり
  • [学会発表] 膵疾患患者における血清中ケモカイン, サイトカインの検討2008

    • 著者名/発表者名
      安田幹彦, 伊藤鉄英, 他
    • 学会等名
      第94回 日本消化器病学会総会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      20080500

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi