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(1)インスリン抵抗性を有する拡張障害心不全の運動療法およびインスリン抵抗性改善薬・尿酸排泄促進薬・心不全治療薬の効果の検討
(1)心不全患者で糖代謝異常を認めた症例を対象として、心不全治療薬(ロサルタン)、インスリン抵抗性改善薬(ピオグリタゾン)尿酸排泄促進薬(ベンズブロマロン)治療を行い、その前後で以下の検討を行った。
(2)糖代謝・炎症性サイトカインの検討
ロサルタン群、ピオグリタゾン群、ベンズブロマロン群において有意に血中インスリン値、HOMA-IRが改善した。また炎症性サイトカインが有意に低下した。心筋線維化の指標であるMMP1、MMP2、MMP3、MMP9はロサルタン群でやや低下し、ベンズブロマロン群では有意な変化を認めなかった。さらに炎症性サイトカインの変化とHOMA-IRの変化の間に有意な相関を認めた。
(3)心機能の評価
ロサルタン群では有意な心機能の改善を認めたが、ベンズブロマロン群では有意な改善を認めなかった。ピオグリタゾン群では拡張機能のみ改善を認めた。
(2)AMPDKOマウスを用いた拡張障害心不全モデルに対する運動療法・インスリン抵抗性改善薬の効果の検討
(1)AMPDKOマウスを用い、大動脈縮窄および高フルクトース食で心不全・インスリン抵抗性モデルを作成し、薬物治療群(ピオグリタゾン)、運動療法群(トレッドミル)において、心機能およびインスリン抵抗性を検討した。
(2)インスリン抵抗性、心機能ともに、ピオグリタゾン群、運動療法群ともに改善した。
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