研究分担者 |
北岡 裕章 高知大学, 教育研究部・医療学系, 講師 (10274375)
松村 敬久 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (10274391)
大川 真理 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (60380341)
久保 亨 高知大学, 医学部附属病院, 医員 (80325422)
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研究概要 |
高知県心筋症ネットワーク:平成16年度に高知県内の基幹病院を中心に心筋症ネットワークを構築した。平成21年度はこれまでに本ネットワークに登録された肥大型心筋症261例の登録時の臨床情報を解析し論文発表を行った(中年~高齢患者においては心房細動の出現が臨床経過の重要な起点となっている。(Kubo T, et al. Circ J 2009 ; 73 : 1599-605.))。また性差についての検討も加え、女性では男性と比し高齢での診断が多く、症状が重い点が明らかとなった(第13回日本心不全学会学術集会)。 心筋症の臨床病型:肥大型心筋症の左室リモデリングに焦点をあていくつかの研究を行った。リモデリングの最終像である拡張相肥大型心筋症と、同様に左室収縮不全を来たす拡張型心筋症について、その臨床像の比較を行い、拡張相肥大型心筋症でははるかに予後が不良であることなどを報告した(Hamada T, et al. Clin Cardiol 2010 ; in press)。また、肥大型心筋症における心筋傷害の評価として血清心筋トロポニンI値について検討し、左室最大壁厚との関連性が強く、心筋傷害・左室リモデリングのメカニズム解明のキーとなるマーカーである可能性について論文報告を行った(Kubo T, et al. Clin Cardiol 2010 ; 33 : E1-7.)。 遺伝子解析:肥大型心筋症の病因遺伝子スクリーニングを施行した。新たな家系の遺伝子スクリーニングを行うとともに、同一変異を有する複数家系を対象にハプロタイプ解析を行い、家系のつながり、あるいは病態への修飾因子の同定を行っている。
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