研究課題
基盤研究(C)
ヒト腹部大動脈瘤の病態解明と内科的治療法の開発基盤を目的とした。本研究は腹部大動脈壁外膜側に分布する「マスト細胞」が瘤径に相応して増加することに着目した。マスト細胞欠損ラットを用いて動脈瘤モデルの作成を試みたところ、ワイルドタイプに比べて瘤形成が生じにくいことを見出した。一方、ワイルドタイプのラットに動脈瘤モデル作成しマスト細胞の膜安定化剤を投与したところ瘤形成が生じにくかった。マスト細胞とマクロファージを共培養するとマクロファージ由来のMMP-9が著増し、マスト細胞膜安定化剤の前処置によりMMP-9産生が抑制された。以上から、マスト細胞がマクロファージと協調しながら腹部大動脈瘤形成に関与し、同細胞の活性化を抑制することで腹部大動脈瘤の進展を抑制できる可能性が示唆された。
すべて 2011 2010 2009 2008 2006
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (8件) 図書 (6件) 産業財産権 (2件)
Circ J. 74(6)
ページ: 1042-1050
Cardiovasc Res. 88(3)
ページ: 387-388
Hypertens Res. 32
ページ: 597-603
Am J Physiol Heart Circ Physiol. 297
ページ: H1274-H1280
Circ Res. 102
ページ: 1368-1377