研究課題
基盤研究(C)
日本人の心血管疾患発症リスク因子としての慢性腎臓病(CKD)の最適な定義を明らかにする事を目的に研究を行った。血清クレアチン濃度と尿蛋白を測定した地域一般住民を対象とした(n=14131、平均63歳)。心血管疾患(脳卒中、心不全、心筋梗塞・突然死)を前向きに調査した(追跡期間=平均2.7年)。CKDの定義を糸球体ろ過速度(eGFR)と尿蛋白(UP)で、(1)eGFR<60、(2)eGFR<60またはUP陽性、(3)eGFR<60またはUP偽陽性以上、の3種類として各定義毎に心血管疾患発症リスク予測能をCoxの多変量回帰モデルから算出したハザード比(HR)で比較した。その結果、上記の定義で、非CKDに比較し、最も心血管疾患発症リスクのHRが高かったのはCKD定義(3)であった(HR=1.36, 95%信頼区間1.07-1.74 ; p<0.05)。以上より、日本人での心血管疾患発症リスク因子としての慢性腎臓病(CKD)のスクリーニングのためには、血清クレアチニンの他、尿検査も必要と考えられた。
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