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2010 年度 実績報告書

新規血管炎症性マーカーPTX3の意義

研究課題

研究課題/領域番号 20590840
研究機関順天堂大学

研究代表者

井上 健司  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80317388)

研究分担者 諏訪 哲  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90226613)
キーワードバイオマーカー / 胸痛 / 急性冠症候群 / 睡眠時無呼吸症候群
研究概要

我々は新規血管炎症性マーカーPTX3の意義について研究をしています。本年度は
1) 本年度は胸痛患者における新規鑑別診断マーカーとしての意義
2) 睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者における新規鑑別診断マーカーとしての意義
について解析いたしました。1)は昨年から継続解析中です。胸部不快感を主訴に救急車要請し、来院した計524名に対して、PTX3はもっとも重症患者を予測するマーカーでカットオフ値以上のPTX3値を示す症例郡では有意に死亡率が増加します。これまでの救急トリアージスコアでありますSOFA, APACHE IIと比較検討を行っております。2)OSAは炎症を引き起こし、血管障害から動脈硬化を引き起こすことがしられております。50人のOSAと25人の正常群のPTX3を測定、これまで動脈硬化マーカーとして使用されているCRP値と比較いたしました。PTX3は中等度以上のOSAで有意に上昇し(2.36ng/mL vs 1.53ng/mL)、脈波と非独立性に有意に相関しておりました。OSAの治療法でありますCPAP療法でPTX3値も有意に改善することが示されました。以上よりPTX3はOSAによる動脈硬化の程度を反映し、治療効果マーカーになることを見出しました。その結果をAmerican Journal of Hypertensionに報告しています。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Plasma pentraxin 3 and arterial stiffness in men with obstructive sleep apnea2010

    • 著者名/発表者名
      Kasai T, Inoue K, Kumagai T, Kato M, Kawana F, Sagara M, Iwashita S, Ohono M, Yamaguchi T, Momomura S, Narui K
    • 雑誌名

      American Journal of Hypertension. 2010

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 特集;ゲノム解析で見つかったProtein Markerの意義-PTX3は新たな炎症マーカーとして認知されるか-序と総説2010

    • 著者名/発表者名
      井上健司
    • 雑誌名

      生物試料分析

      巻: 4 ページ: 289-297

  • [雑誌論文] 新規血管炎症マーカー2010

    • 著者名/発表者名
      井上健司
    • 雑誌名

      日本臨床増刊号 広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査

      巻: 7 ページ: 862-865

  • [学会発表] 新規血管炎症性マーカーPentraxin 32010

    • 著者名/発表者名
      井上健司
    • 学会等名
      日本臨床検査医学会第57回学術集会指名講演
    • 発表場所
      京王ホテル
    • 年月日
      2010-09-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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