• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

動脈硬化進展退縮におけるCX3CL1/CX3CR1の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20590850
研究機関産業医科大学

研究代表者

田中 正哉  産業医科大学, 医学部, 講師 (80352300)

研究分担者 園田 信成  産業医科大学, 医学部, 助教 (90299610)
キーワード冠動脈疾患 / ケモカイン / 冠動脈ステント留置術 / 血管内エコー / IB-IVUS / 冠動脈プラーク破裂
研究概要

H20年10月からH21年9月の間で、安定型虚心症に対して待機的に冠動脈ステント留置術(PCI)を施行した男性33名、女性17名を症例対象とした。症例全員の末梢血から、PCI前と12時間後において血漿中のFractalkine(FKN)、interleukin(IL)-6、interleukin(IL)-8、adiponectinを測定した。また術前にIB-IVUSを施行し、ステント留置部位のプラーク性状を確認した。結果、術前後においてhsCRPやIL-8は有意な変化を認めなかったが、IL-6(前:14.32pg/ml、後:64.24pg/ml P<0.0001)及びFKN(前:788±111pg/mL、後872±122pg/mL P<0.0001)が有意に上昇した。IB-IVUSから確認したプラーク性状の検討においては、脂質プラークの体積との相関をみてみた。冠危険因子との相関はみられなかったが末梢採血データの中で、術後のFKNと高い正相関(r^2=0.29,P<0.0001)を確認した。他のプラーク性状との相関はなかった。すべての症例のフォローアップ造影は終了していないが、再狭窄との関連性は現時点では明らかでない。これまでの結果で重要なものは、PCIによる機械的なプラーク破裂によって末梢血中のFKNのレベルが上昇することであり、この上昇は脂質プラークの体積に依存しているという事である。これまでの他施設の報告において、不安定狭心症症例のプラーク破裂症例においてFKNがより有意に上昇する事が報告されており、我々の結果を併せ考えるならば、KNがプラーク破裂の指標になることが示唆される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Early elevation of Fractalkine(CX3CL1) after percutaneous coronary implantation2010

    • 著者名/発表者名
      田中正哉
    • 学会等名
      日本循環器学会総会・学術総会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2010-03-07

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi