研究課題
当該年度の研究目的:1)失神の原因疾患診断プロセスにおける起立調節訓練法が非常に鑑別診断に有用であることを証明すること、2)ILRによる診断確定率、特に心原性失神の確定率とその結果、どのような治療法に結びついていったのかを明らかにし、3)欧州における診断成績とILRによる診断率(PICTURE試験)やその後の治療成績を対比し比較検討する、ことであった。研究結果:30名の原因不明の失神を主訴に来院した患者で検討した。1)受診時に患者に起立調節訓練法を教育することは、原因不明の失神患者の診断的治療法として非常に有用であった。2)ILRで確定診断のついた患者は30名中15名(50%)であり、その内10名(33%)が心原性であった。心原性と診断された10名の患者の打ち8名がペースメーカ植込み、1名はPSVT(AVRT)でありカテーテルアブレーションで治癒した。もう1名は心室応答の早い発作性心房細動であったので、抗不整脈薬による薬物治療で治療を行った。3)PICTURE試験での診断率は30%であり、その内の75%が心原性(全体の22%)であった。我々の成績と比較すると、ILRによる原因不明の失神患者における原因診断率は我々の成績が高買った。総括:今後ILR植込の症例を更に増やし、国内でのILR患者の診断率を明らかにしたい。
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