研究課題/領域番号 |
20590859
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
奥村 健二 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座教授 (40262901)
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研究分担者 |
村上 隆一郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20418742)
成 憲武 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座講師 (30378228)
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キーワード | Lipids / Cardiac hypertrophy / アディポネクチン / 血管内皮機能 |
研究概要 |
高カロリー食と運動不足による肥満の結果、血中トリグリセリド血症と高インスリン血症・インスリン抵抗性をきたし、それが誘引になる心肥大・心不全の進展は最近注目されているが、その分子的解明は十分にされていなので、脂肪酸蓄積により脂質沈着が心肥大と心機能不全をjuvenile visceral steatosis(OCTN2(-/-)or jvs(-/-))マウスで観察した。 また、ヒトのeNOSの代表的な遺伝子多型であるGlu298AspとT-786Cは、その分布はそれぞれk完全に独立している。また血管内皮機能への関与も独立してほぼ同程度の影響がみられ、298Aspと-786Cの遺伝子を持つと焼く30パーセントの血流依存性内皮拡張反応が減弱する。また、両方の遺伝子多型は相乗的に作用し、両遺伝子を持つと約50パーセントの血流依存性内皮拡張反応が減弱する。前者はLDL粒子の粒子サイズ、酸化LDL、インスリン値、HDLに関与しているが、後者は血圧とアディポネクチン濃度に関係するため、動脈硬化に寄与するPathwayは相違していることが示唆された。特に、後者はメタボリック症候群と深い関係を持つことが示唆された。その他にもトリグリセリド代謝に関与するMicrosomal triglyceride transfer proteinの遺伝子多型は動脈硬化に関与するLDLの量的、質的影響があることがわかった。
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