研究課題/領域番号 |
20590866
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
久留 一郎 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60211504)
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研究分担者 |
白吉 安昭 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90249946)
山本 康孝 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20362882)
三明 淳一朗 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40372677)
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キーワード | 生物学的ペースメーカ / HCN4 / 自動能 / 房室ブロックモデル / 細胞移植 |
研究概要 |
平成20~21年度ににマウスES細胞のHCN4遺伝子アリルにGFP-Neo-DT遺伝子をノックインしたES細胞を樹立し、これを分化誘導し、GFP陽性細胞をセルソーターにより選別採取し、洞結節細胞に発現するイオンチャネルと同等のチャネル遺伝子・蛋白ならびに自動能を有することを確認した。また房室ブロックモデルラットを作成することに成功した。本年度は以下の項目を検討した。1)徐脈性不整脈モデルとしての房室ブロックモデル作成:徐脈性不整脈のモデルとして房室ブロックモデルを選んだ。ラットを全身麻酔ならびに入工呼吸器下に開胸し、肺動脈を目安に右房と右室の間にグリセロールを注入し、心電図にて心拍数が1/2となる徐脈を伴う完全房室ブロックモデルの作成を確認した。さらにテレメーターを用いて房室ブロックのモニターに成功した。2)ペースメーカ細胞の組織化とモデル動物への移植:HCN4-GFP陽性細胞を20μlに700個のペースメーカ細胞塊を作成し、in vitroの状態で一ヶ月間ペースメーカ活性を持続することを確認した。本ES細胞にX-gal遺伝子を導入し、安定にX-galを発現する株をクローニングして、移植後にX-gal染色でその細胞の運命を追跡できることを確認した。3)房室ブロックモデルへのペースメーカ細胞の移植効果:房室ブロックモデルへの移植とその後のペースメーカ活性の獲得を心電図によりモニターした.結果は30万個の細胞でラットの心室を駆動出来た。
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