動脈硬化の作製の検討 アポE欠損マウス B6.KOR/Stm Slc-Apoeshl (SPF Mouse日本SLC)を4週間高脂肪食(動脈硬化誘発飼料(マウス)固形 オリエンタル酵母F2HFD1)で飼育後、頸動脈を塩化鉄処理してさらに4週間高脂肪食飼育を行うとほぼすべてのマウスで内膜肥厚を伴う動脈硬化が形成された。しかし、精巣動脈では動脈硬化は形成されなかったために内皮細胞への血小板の付着パターンやCa2+変化は検討できなった。 K+ channel開口薬ニコランジルは血栓形成を有意に抑制したが、動脈硬化の形成は抑制しなかった。 内皮細胞のミトコンドリアの変化の検討 ローダミン123やローダミン6Gを種々の濃度で静注投与したが、内皮細胞のミトコンドリアを特異的に染めることはできなかった。 血栓形成後の内皮細胞の検討 内皮細胞をFITC-labeled isolectin B4(緑色)で血小板をローダミン6G(赤色)標識して、カラーカメラを用いることで血栓形成後も血栓の下に内皮細胞が存在することが確認できた。 In vivoモデルでの内皮細胞の変化の検討 塩化鉄処理による血管内皮細胞の変化を走査電顕で観察した。塩化鉄処理により血管内皮細胞間のタイトジャンクションに変化がみられた。組織化学の手法を用いて詳細を確認する。
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