研究課題
平成20年度の結果より、C57マウスがTh17の検討に適すると判断した。しかしながら、肺におけるIL17産生、TH17細胞が、喫煙初期に一過性に認めるのみであったことから、平成21年度は、持続的にTh17が誘導されるモデルの作成を試みた。まず、喫煙という抗原刺激と同時にアジュバントの添加が有効であるかを検討した。既報でTh 17誘導に有効であるとの報告のあった真菌菌体成分をアジュバントとして用い、in vivoで検討を行ったが明かなTh17誘導を認めなかった。そこで、脾臓細胞を用い、in vitroでのTh17の誘導~細胞移入を試みた。抗原としては、喫煙抽出物質、若しくは喫煙抽出物質で処理した肺組織のlysateを用いた。その結果ある程度のTh17誘導は認めるものの、喫煙抽出物質自体の細胞毒性などにより、今後の免疫細胞移入実験に用いるに足る細胞を得ることが困難であることが判明した。純度の高い十分量の抗原提示細胞が必要と判断し、sortingでの検討を準備中である。
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