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2009 年度 実績報告書

テトラスパニンノックアウトマウスを用いた肺炎症メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590897
研究機関大阪大学

研究代表者

立花 功  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60324761)

研究分担者 武田 吉人  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40452388)
キーワードテトラスパニン / CD9 / マクロファージ / LPS / 炎症
研究概要

H20研究実績報告書では、CD9ノックアウト(KO)マウスから分離したマクロファージを用いて、CD9がin vitroでLPS刺激によるマクロファージの炎症反応を抑制していることが示した。今回はCD9がin vivoにおいてもLPSによるマクロファージの活性化を制御するかどうか、WTマウスとCD9 KOマウスにLPSを経鼻投与した。LPS投与4日後の肺の形態に組織学的な差は見られなかったが、KOマウスでは気管支肺胞洗浄液中の細胞数、特にマクロファージの増加を認めた。肺から分離したマクロファージを培養すると、CD9 KOマウスでは活性化してspreadしたマクロファージを多く観察された。また肺胞洗浄液中のTNF-αとMMP-2、-9活性の上昇も認めた。網羅的解析の結果、KOマウス肺ではTNF-αだけではなく、(有意差は検出されなかったが)MIP-1α、G-CSF、IL-6、IL-12など他のマクロファージサイトカインの上昇傾向を認めた。これらの結果から、CD9はin vivoにおいても肺胞マクロファージの活性化に対して負の調節をしていることが示唆される。
今後は、ヒト臨床検体を用いた解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Tetraspanin CD9 negatively regulates lipopolysaccharide-induced macrophage activation and lung inflammation2009

    • 著者名/発表者名
      Suzuki M, Tachibana I, et al
    • 雑誌名

      J Immunol 182

      ページ: 6485-6493

    • 査読あり
  • [雑誌論文] COPDモデルとしてのテトラスパニンCD9/CD81ダブルノックアウトマウスの解析2009

    • 著者名/発表者名
      武田吉人
    • 雑誌名

      International Review of Asthma & COPD 11

      ページ: 31-36

  • [学会発表] 肺がんと肺の炎症における分子オーガナイザCD9とCD81の役割2009

    • 著者名/発表者名
      立花功
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] 肺の炎症と気腫化におけるテトラスパニンCD9/CD81の役割2009

    • 著者名/発表者名
      立花功
    • 学会等名
      第82回日本生化学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2009-10-21
  • [備考] ホームページ

    • URL

      http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/www/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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