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2009 年度 実績報告書

骨髄由来血管内皮前駆細胞の制御によるがん治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20590910
研究機関旭川医科大学

研究代表者

大崎 能伸  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30191935)

研究分担者 川辺 淳一  旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (10400087)
キーワード肺癌 / 骨髄由来血管内皮前駆細胞 / 肺転移
研究概要

プロスタサイクリンは骨髄由来血管内皮前駆細胞(Endothelial progenitor cell ; EPC)の機能を維持し、血管内皮の形成に関与している事が報告されている。プロスタサイクリン受容体欠損マウスの骨髄をヌードマウスへ骨髄移植し、ヌードマウス骨髄移植モデルを作成した。これにより、骨髄細胞のみプロスタサイクリン受容体欠損が欠損しているヌードマウスが作成された。その骨髄移植マウスへ肺癌細胞を移植したところ、肺癌増殖が抑制される事を確認した。そこで次に、プロスタサイクリンアンタゴニストを用いて、EPCの機能を抑制し、肺がん肺転移を阻害することを検討することとした。まず、非小細胞肺癌細胞株(A549)へ、プロスタサイクリンアンタゴニストを直接投与したところ、細胞増殖・細胞形態に影響を及ぼさなかった。プロスタサイクリンアンタゴニストは過去の報告より、(数nMの濃度まで段階的に投与した。)また、肺癌肺転移を定量的に、可視的に評価するため、肺がん細胞へDsRed発現遺伝子を組みこむ実験を行った。DsRedレトロウイルスベクターを用いてA549細胞へDsRed遺伝子を導入した。導入された細胞を限界希釈法を用いてセレクションを行った。その結果、親細胞と形態・増殖能が変わらないDsRed発現A549細胞が作成された。
次年度では、上述のDsRed遺伝子導入A549細胞をヌードマウスへ尾静脈注射し、ヌードマウス肺癌肺転移モデルを作成する。そして、これらの肺癌肺転移ヌードマウスヘプロスタサイクリンアンタゴニストを投与し、肺転移が抑制されるか、マクロおよびミクロで評価する。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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