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2009 年度 実績報告書

肺がん治療標的としての上皮間葉系細胞転換(EMT)関連分子同定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20590919
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 光夫  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, COE特任助教 (70467281)

研究分担者 長谷川 好規  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20270986)
キーワード上皮間葉系細胞転換 / 肺癌
研究概要

本研究の目的は、肺がんの新規治療標的となり得る上皮間葉系細胞転換(EMT)関連分子を同定することである。研究代表者は、これまでにE-cadherinとVimentin分子の発現パターンにより肺がん細胞株と臨床検体を上皮系と間葉系に分類することが可能であることを発見した。平成21年度は、さらに、既知の重要なEMT誘導遺伝子の肺がん細胞株における発現を定量的PCRにて測定し、それらの発現と上皮系または間葉系の性質との相関関係を検討した。結果は、幾つかのEMT誘導遺伝子は細胞の間葉系の性質と強い相関関係を示した。以上の結果は、それらのEMT誘導遺伝子が肺がん細胞の間葉系の性質の維持に寄与していることを示唆した。次に、間葉系の性質と最も強い相関関係を示したEMT誘導遺伝子の肺がんの悪性形質獲得への寄与を評価した。このEMT誘導遺伝子をRNA干渉によってノックダウンしたところ増殖抑制とアポトーシス誘導を示した。この結果は、このEMT誘導遺伝子が肺がんの治療標的となり得る事を示唆した。これらの結果を受けて、平成22年度は、この遺伝子を標的とした治療の臨床応用の可能性を検討するために、ベクターを用いた遺伝子ノックダウンによるヌードマウスに異種移植した肺がん細胞株の増殖抑制効果を検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 副作用とその対策 ; 肝・腎・心毒性2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤光夫、安藤雄一
    • 雑誌名

      日本臨牀 67巻増刊

      ページ: 505-512

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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