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2009 年度 実績報告書

ヒト胚性幹細胞を用いた腎臓再生の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20590948
研究機関東京大学

研究代表者

菱川 慶一  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (50255460)

キーワードES細胞 / 再生医療 / HDAC阻害薬 / 脱メチル化剤 / 3次元培養 / 腎臓 / 発生 / WT-1
研究概要

遺伝子発現~蛋白レベルでのヒトES細胞から腎臓前駆細胞への分化誘導条件を検討する。
ヒトES細胞は京都大学再生医科学研究所から分与されたKhES-1、KhES-2、KhES-3を用い、維持培養には京大からプロトコール(version 1.1/2006.05.15)に従う。昨年度はFeeder細胞から剥がしたヒトES細胞を、2次元培養のみならず、いわゆるembryobody形成に用いられる浮遊培養、合成ハイドロゲル(メビオールジェル:メビオール社)、コラーゲングル(Cell Gen : KOKEN)等の3次元培養素材を用いて培養し、これにepigenetics制御薬であるHDAC阻害薬(TSA,SAHA,バルプロ酸)や脱メチル化剤(5-azacytidine)を添加することによる遺伝子発現変化を検討した。その結果、TSAおよび5-azacytidineにより、腎臓発生関連遺伝子であるWT-1が100-200倍上昇することが明らかとなったが、本年度はこの条件を基に、FACS解析により、蛋白レベルでの分化誘導を検証した。
5-Azacytidine, 5-Aza-2'-deoxycytidine処理後、未分化マーカー(TRA-1-60,TRA-1-81,OCT)、分化誘導マーカーとしてはcadherin-11, WT-1,Pax-2, and Wnt-4を用いてFACS解析を行った結果、5-Aza-2'-deoxycytidineが効率良くWT-1蛋白を誘導し、腎臓構成細胞への分化誘導剤として、最も有望であること明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Histone deacetylase modulates the proinflammatory and -fibrotic changes in tubulointerstitial injury2010

    • 著者名/発表者名
      Marumo, T.Hishikawa, K.Yoshikawa, M.Hirahashi, J.Kawachi, S.Fujita, T
    • 雑誌名

      Am J Physiol Renal Physiol 298

      ページ: 133-141

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Comparison of antioxidant activity of cilnidipine and amlodipine2009

    • 著者名/発表者名
      Hishikawa, K., Takase, O., Idei, M., Fujita, T.
    • 雑誌名

      Kidney Int 76

      ページ: 230-231

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~kid-endo/a-3-17.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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