研究概要 |
培養ヒトES細胞(KhES-1,2,3)において、5-Aza-2'-deoxycytidine(5-Aza)はWT-1蛋白を誘導し、腎臓構成細胞への分化誘導剤として、最も有望であることが明らかとなった。5-Aza処理をしたKhES-1,2,3をSCIDマウス腎臓皮膜下へ移植し、6-24週間後、sacrificeし、形成された組織の染色を行った結果、コントロールに比較して、5-Aza処理により、尿細管細胞マーカー陽性細胞が有為に増加することが明らかとなった。一方、ポドサイトマーカー、内皮細胞マーカーには有為差はなく、5-Azaには、ヒトES細胞を尿細管細胞系統へ分化誘導促進作用を持つことが明らかとなった。
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