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2008 年度 実績報告書

本邦遺伝性痙性対麻痺の遺伝疫学と新規遺伝子変異の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20591009
研究機関自治医科大学

研究代表者

嶋崎 晴雄  自治医科大学, 医学部, 助教 (30316517)

キーワード遺伝性痙性対麻痺 / 遺伝子解析 / 多施設共同研究 / 連鎖解析
研究概要

1.JASPACにおける検体受付,解析状況
2009年3月5日現在,34都道府県,93施設より家系が登録され,129検体を収集している.そのうち83検体を共同研究施設と共に解析しており,うち26検体については解析終了し,登録施設に解析結果を送付した,内訳は,SPG4 19例,SPG3A 4例,SPG31 1例,SPG11 1例であった.当科でもSACS遺伝子解析を4検体行い,1家系で新規の遺伝子変異を同定した,また,検体だけでなく,臨床症状や画像検査結果なども併せて集積しており,本邦の遺伝性痙性対麻痺家系のリソース基盤ができつつある.
2,候補遺伝子解析
当科の家族性痙性対麻痺症例で,網羅的遺伝子解析により既報告遺伝子の変異が無かった6家系例で,候補遺伝子と考えた,katanin p60遺伝子の解析を行った.その結果,エクソン内,エクソンとイントロン接合部に遺伝子変異は同定されなかった
3、連鎖解析
当科の常染色体劣性遺伝性痙性対麻痺症例で,SPG17の遺伝子Seipinのエクソン8にナンセンス変異がヘテロ接合で同定された.しかし,同症状を呈している同胞例には,この変異は同定されなかった,この家系で連鎖解析をSNP6.0アレイで行ったところ,染色体1, 2, 11, 17でホモ接合領域が長い部分が存在した,今後これらの領域のハプロタイプ解析を行い,有意な連鎖を示す領域内に存在する候補遺伝子の解析を行う予定である.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Novel SACS mutation in a Belgian family with sacsin-related ataxia.2008

    • 著者名/発表者名
      Ouyang Y, Shimazaki H, et al.
    • 雑誌名

      J Neurol Sci 264

      ページ: 73-76

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A large family with spinocerebellar ataxia type 6 in Iran : a clinical and genetic study.2008

    • 著者名/発表者名
      Shimazaki H, et al.
    • 雑誌名

      Arch Iran Med 11

      ページ: 459-462

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inverse ocular bobbing in a patient with encephalitis associated with a ntibodies to the N-methyl-D-aspartate receptor.2008

    • 著者名/発表者名
      Shimazaki H, et al.
    • 雑誌名

      Arch Neurol 65

      ページ: 1251

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大脳にび慢性脳血流低下を認めた孤発性AOA1 (ataxia with ocularapraxia type 1)-末梢神経障害を伴う脊髄小脳変性症の1例2008

    • 著者名/発表者名
      池田将樹, 嶋崎晴雄ら.
    • 雑誌名

      群馬県核医学研究会誌 23

      ページ: 17-19

    • 査読あり
  • [学会発表] Seipin遺伝子のナンセンス変異をホモ接合で認めた家族性痙性対麻痺の1家系.2009

    • 著者名/発表者名
      嶋崎晴雄ら.
    • 学会等名
      平成20年度運動失調に関する調査及び病態機序に関する研究班会議.
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-01-16
  • [学会発表] 当科における抗NMDAレセプター抗体関連脳炎3症例の検討.2008

    • 著者名/発表者名
      嶋崎晴雄ら.
    • 学会等名
      第13回日本神経感染症学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-10-11
  • [学会発表] ARSACSのMRI, SPECT所見2008

    • 著者名/発表者名
      嶋崎晴雄ら.
    • 学会等名
      第49回日本神経学会総会.
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-05-15
  • [図書] SCA6, EAOH/AOA1 in Research Advances in Spinocerebellar Ataxia and Spastic Paraplegia.2008

    • 著者名/発表者名
      Shimazaki H, Takiyama Y, et al.
    • 総ページ数
      31-45,81-98
    • 出版者
      Research Signpost

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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