• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

上肢の中枢性運動障害を生じる脊髄神経機構への異常支配と機能回復過程でのその再構築

研究課題

研究課題/領域番号 20591021
研究機関信州大学

研究代表者

森田 洋  信州大学, 医学部附属病院, 准教授 (10262718)

キーワード運動調節 / 脊髄抑制機構 / 経頭蓋磁気刺激
研究概要

これまでの研究では上肢をイスの肘掛けに単純に固定する程度の状態で実験を行っている.しかし,本研究では専用の実験装置を作成し,精密な測定を行うことがポイントである.専用上肢固定装置にはトルクメーターを内蔵すると共にその張力を定量するためのキャリブレーション機能,関節角度を測定すると共に任意の角度で固定する機能を内蔵させる必要がある.しかし,既製品にそのような性能を持ったものはなく,本研究費で特注品を製作する必要があった.
従って,本研究では初年度に機器の設計・製作をまず行い,その後研究に着手する必要があった.(そのために,研究の実施期間を4年としていた.)機器の設計の設計には類似する高精度ま機器がないため,長時間を費やさざるを得なかった.機器の製作後も安全性を確保する機構,精度を十分に高めるための改良をおこない,微調整を頻回に繰りしおこなった.結果,高精度な記録を正常者,患者で行うことが可能であった.
正常者における記録を開始し,患者でも記録出来る記録方法を確立すべく,予備実験を開始し,相反性Ia抑制,異名性Ib抑制,シナプス前抑制,皮質内抑制,脳梁間抑制の計測を開始した.これらは前腕屈筋,心筋群で記録するが,従来の研究との比較のため,坐位でのヒラメ筋および前脛骨筋での記録も同時におこなった,これらにより,今後の患者における研究の基礎的手法を確立することができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Size variance of motor evoked potential at initiation of voluntary contraction in palsy of conversion disorder.2008

    • 著者名/発表者名
      Morita H, Shimojima Y, Nishikawa N, et al.
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences 62

      ページ: 286-292

    • 査読あり
  • [学会発表] Stiff person症候群における脊髄抑制機構の障害2008

    • 著者名/発表者名
      森田洋, 小平農, 加藤修明, 池田修一
    • 学会等名
      第38回日本臨床神経生理学会総会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2008-11-14
  • [学会発表] パーキンソン病における随意運動に伴う磁気刺激強度とMEPの大きさの関係2008

    • 著者名/発表者名
      森田洋, 小平農, 下島吉雄, 池田修一
    • 学会等名
      第49日本神経学会総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2008-05-16

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi