研究課題
ApoE, LOX-1 double knockout miceとApoE knockout, LOX-1 Transgenic miceを用いて高脂肪食、高食塩および高脂肪食あるいは正常食を8ならびに24週間負荷した。薬物治療として、抗酸化薬のTempolを用いて肝障害について検討した。1)病理学的検討LOX-1の過剰発現マウスでは、高脂肪、高食塩食により肝細胞内への脂肪沈着、細胞の膨大化および炎症細胞の浸潤が著明でNASHを発症した。これらの所見は高脂肪食のみでは認められなかった。また、本マウスでは局所の酸化ストレスが亢進し、また、肝臓でのアンジオテンシノーゲンmRNAおよびアンジオテンシンII含量が増加していた。一方、Tempolにより酸化ストレスの軽減とNASHの改善が認められた。2)遺伝子発現の検討各臓器のCollagen type I, TGFβ, ANR, BNPなどを指標にReal time PCRにて定量化した結果、病理所見と合致し、これらのマーカーの変化が確認された。3)たんぱくレベルでの検討NASH発症に伴い、肝臓fibronectinおよび酸化ストレスマーカーの4HNEの増加が認められた。またTempolにより改善した。4)肝臓星細胞での検討モデルマウスの肝臓を還流し星細胞を採取した。細胞でTNFα、fibronectinの増加が認められ、肝臓全体での炎症に星細胞が重要な役割を果たしていると推察された。
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Nature Medicine
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