研究課題
1. 細胞レベルでの機能解析による肝臓由来新規分泌蛋白のスクリーニング1-1)候補となる分泌蛋白の精製:分泌蛋白の機能解析をおこなうために,(1)大腸菌の系を用いて大量精製した蛋白、(2)発現ベクターを用いた哺乳類細胞への一過性発現、(3)siRNAを用いたノックダウンの系を用い、以下の解析を行った。1-2)培養細胞を用いたインスリン作用のスクリーニング:候補分泌蛋白のインスリン作用に及ぼす影響を、A)インスリンによる肝糖放出抑制率、B)3T3-L1脂肪細胞へのインスリン依存性糖取り込み、C)免疫沈降法およびWestern blotting法を用いた細胞内インスリンシグナル伝達を指標に解析した。その結果、2型糖尿病患者およびモデル動物の肥満・インスリン抵抗性と関連して肝臓で発現亢進したヘパトカインBは、培養肝細胞において、インスリン依存性Aktリン酸化を抑制し、肝糖新生を亢進させる一方、3T3-L1脂肪細胞へのインスリン依存性糖取り込みを促進した。これらの作用がsiRNAを用いたノックダウンにより解除されたことから、ヘパトカインBはインスリン作用を阻害する肝臓由来ホルモンであることがわかった。1-3)培養細胞を用いた血管新生作用のスクリーニング:妊娠8.5日目のマウスから胎仔を摘出し,血管系幹細胞の起源のひとつとされるパラ大動脈臓側中胚葉(PAS)領域を取り出し、ストローマ細胞株であるOP9細胞上で培養し血管系細胞への作用を検討した。その結果、ヘパトカインBが強力な血管内皮細胞増殖抑制作用を有することを同定した。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (27件) 産業財産権 (1件)
Diabetologia 52
ページ: 329-335
Biochem Biophys Res Commun 380
ページ: 684-688
化学工業 59
ページ: 37-42
Eur J Pharmacol 588
ページ: 316-324
Intern Med 47
ページ: 1065-1066
Hepatology 48
ページ: 109-118
ページ: 1709-1712
Diabetes Care 31
ページ: 12-12
Curr Pharm Biotechnol 9
ページ: 392-399
General Medicine 9
ページ: 71-79
Pharma Medica 25
ページ: 113-115
Obesity (Silver Spring) 16
ページ: 2601-2609
Progress in Medicine 28
ページ: 349-352
日本臨床 66
ページ: 33-37
The Lipid 19
ページ: 20-26
ページ: 305-310
糖尿病合併症 22
ページ: 136-140
日本糖尿病学会 51
ページ: 323-327