研究課題
1.新規肝臓由来分泌蛋白セレノプロテインPの個体レベルでの機能解析培養細胞実験の結果、インスリンの糖代謝作用、および血管新生を阻害する新規ヘパトカインとしてセレノプロテインPを同定した。21年度は実験動物を用いてin vivoでの機能解析を行った。(1)分泌蛋白を直接投与するとマウスに耐糖能異常とインスリン抵抗性が生じた。(2)RNAiを急速尾静脈投与し肝特異的に分泌蛋白発現をノックダウンしたマウスではインスリン感受性が改善した。(3)セレノプロテインPノックアウトマウスと野生型マウスとの間で、体重、摂餌量、基礎代謝等に差を認めなかった。(4)セレノプロテインPノックアウトマウスでは肝臓および骨格筋でのインスリン感受性が亢進していた。2.セレノプロテインPのヒト病態での意義セレノプロテインPのELISA系を確立して2型糖尿病患者血清濃度を測定したところ、セレノプロテインPの血清濃度は空腹時血糖およびHbA1Cと有意に正相関した。
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