• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

IKdelay電流のKATP非依存性インスリン分泌への関与と新規GLP-1経路

研究課題

研究課題/領域番号 20591071
研究機関自治医科大学

研究代表者

加計 正文  自治医科大学, 医学部, 教授 (90214270)

キーワードKvチャネル / 膵β細胞 / 膜電位固定
研究概要

ブドウ糖刺激インスリン分泌機構には現在2種類の機序が知られている。(1)ATP感受性K^+チャネル(KATP)依存性と(2)KATP非依存性経路である。(2)の経路では受容体刺激(GLP-1やGIP刺激)の結果産生されるcAMPによるインスリン分泌増強も含まれる。この機序には複数の因子が知られていて、細胞内Ca^<2+>濃度の増加を介する(プロテインキナーゼA;PKAの活性化と蛋白リン酸化過程を含む)、あるいはcAMP-GEF系を介し、て分泌を増強する説が知られている。本研究ではcAMPシグナルの下流に細胞膜のK+チャネル(IKdelay)の活性変化が関与していることを明らかにし、GLP-1の作用機
序に新機軸を加えることが目的である。本年度確認できた本研究の成果は:
1.チャネル電流はブドウ糖濃度を低下させるとその活性が低下する
2.チャネル電流はブドウ糖濃度を増加させるとその活性が増加する
3.ここで影響を受けているチャネルはKv2.1チャネルであることがわかった
4.これらのブドウ糖によるチャネル活性化調節にはATPが重要である
5.さらにチャネルのリン酸化も重要であることが示唆された
6.cAMPについてはチャネルには抑制的に作用している

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Ghrelin regulates insulin release and glycemia : physiological role and therapeutic potential.2008

    • 著者名/発表者名
      Yada T, Dezaki K, Sone H, Koizumi M, Damdindorj B, Nakata M, Kakei M
    • 雑誌名

      Curr Diabetes Rev. 4(1)

      ページ: 18-23

    • 査読あり
  • [学会発表] ブドウ糖刺激インスリン分泌におけるKvチャネル活動の役割2008

    • 著者名/発表者名
      加計正文
    • 学会等名
      第51回日本糖尿病学会学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080500

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi