研究課題
1.自己免疫性甲状腺疾患におけるTh17の重要性検討の中で、BALB/cマウスでのバセドウ病発症はTh17非依存性である事を以前見出したが、今回NOD-H2^<h4>マウスではTh17依存性である事、即ちエフェクターT細胞の重要性はマウス系で異なる事を見出した。これはヒトでの病態のheterogeneityを反映していると考えられる。2.マウスにおいてはマウスTSH受容体への寛容が非常に強力であるが、TSH受容体KOマウスでは明らかな免疫反応が見られる事を以前見出したが、これをバセドウ病モデル作製へ結び付けるために、TSH受容体KOマウスの脾細胞のヌードマウスへのトランスファー実験を行った。免疫したTSH受容体KOマウスからの脾細胞はヌードマウスにおいて、6カ月にわたり抗TSH受容体抗体を産生し、非免疫TSH受容体KOマウスからの脾細胞はトランスファーのみでは抗体産生しなかったが、co-inhibitory moleculeであるCTLA4に対する抗体投与によって自然に抗体を産生することを見出した。これはある意味TSH受容体自己免疫の自然発症モデルと言え、今後の関東破綻機序解明に非常に有用なモデルができたと考えられる。
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