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2010 年度 実績報告書

グレリン受容体発現抑制遺伝子改変ラットを用いたグレリンのエネルギー蓄積機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20591103
研究機関日本医科大学

研究代表者

芝崎 保  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00147399)

研究分担者 眞野 あすか  日本医科大学, 医学部, 助教 (50343588)
根本 崇宏  日本医科大学, 医学部, 講師 (40366654)
大畠 久幸  日本医科大学, 医学部, 講師 (80256924)
キーワードグレリン / グレリン受容体 / 体脂肪 / エネルギー代謝
研究概要

グレリン投与は成長ホルモン(GH)分泌、摂食、体脂肪蓄積を促進し、我々が作成したグレリン受容体発現抑制遺伝子改変ラットでは低体脂肪、褐色脂肪組織(BAT)の重量の増加傾向とUCP1発現亢進が認められている。加齢に伴う体脂肪蓄積には脂肪分解作用のあるGHの分泌低下が関与していると考えられているが、グレリンの関与に関しては不明であった。前年度までに、体脂肪の少ない4週齢、体脂肪増加の始まる8週齢、体脂肪が蓄積した20週齢の雄ラットへのグレリン受容体拮抗薬であるD-Lys^3-GHRP6の脳室内投与実験でBATのノルアドレナリン(NA)分泌を測定し、内因性グレリンのNA分泌抑制作用が加齢に伴い増強していること、即ちグレリンのBAT機能抑制作用が加齢に伴い強まることを示した。また、D-Lys^3-GHRP6脳室内投与が視床下部背内側核のFos発現を有意に増加させることを明らかにし、同部位のニューロン活性化がBATの熱産生を促進するという報告があることから、グレリンによるエネルギー代謝抑制に視床下部背内側核ニューロン機能抑制が関与している可能性も示した。今年度はD-Lys^3-GHRP6の脳室内投与が酸素消費量や摂食行動に与える影響について検討した。明期における8週齢雄ラットへのD-Lys^3-GHRP6の脳室内投与は、投与から90分間の摂食量には変化を与えなかったが、投与から10分後の酸素消費量を投与前と比較し増加させた。以上の結果から明期においてグレリンはエネルギー消費を抑制することでエネルギー蓄積に促進的に作用している可能性が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 加齢に伴う体脂肪蓄積機序におけるグレリンの役割について2010

    • 著者名/発表者名
      眞野あすか
    • 学会等名
      第37回日本神経内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-10-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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