研究課題
基盤研究(C)
造血組織支持能力の破綻は、抗腫瘍剤、放射線照射、免疫学的な機序等によって発生しときに致死的となり得る。破綻した造血微小環境を脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)を用いて再生させることを目的としてADSCの造血支持能力を骨髄由来間葉系幹細胞(BMSC)と比較検討した。マウスADSCはマウスBMSCの約2倍の速度で増殖し、造血支持能力は優位に高かった。マウスを使った移植実験でも、ADSCはBMSCよりも速やかに造血を回復させることが判明した。以上の結果は、ヒトADSCとヒトBMSCでも確認された。
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The American Journal of Pathology 177(2)
ページ: 547-554